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野並どうぶつ病院

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病院ブログ

6月 2nd, 2020

6月 02 2020

あなたの大切な家族の「歯」は大丈夫ですか?

 

 

歯周病とは歯垢中の細菌によって歯周組織(歯肉、セメント質、歯槽骨等)に炎症が起こっている病気の総称です。一般的な家庭で飼育されている犬の約8割は歯周病にかかっているといわれています。

こんな症状はございませんか? ~チェックリスト~

 

 

  • 口が臭い
  • 歯茎が赤い
  • 歯茎を触ると容易に出血する
  • 歯がぐらつく
  • 硬い物が食べづらくなった
  • 歯が長くなったように見える→歯肉炎が進行して歯茎が退行すると歯の根元が露出するので歯が長くなったように見えることがあります。

 

 

上記の症状がある場合は歯周病の可能性があります。

 

 

 

なぜ歯周病がおきるの?

 

 

主な原因は歯の表面にべったりと付着した歯垢(プラーク)です。歯垢は食べ物のかすと細菌の塊です。よく歯磨きが上手くできないと飼い主様から相談されることがあります。ワンちゃんは小さい頃から歯磨きをする習慣をつけないと難しい場合が多く、家での歯磨きが不十分だと溜まった歯垢が硬い歯石となってしまいます。歯石は歯ブラシでいくらこすっても除去できず、表面はザラザラしているためさらに歯垢が付きやすくなります。

 

歯周病が悪化するとどんな症状?

 

 

歯石を放置しておくと歯肉炎をおこし歯肉の端が赤く腫れて出血しやすくなります。歯肉炎を放置しておくと炎症が進行し、歯肉が歯から剥がれて歯肉と歯との間にポケット状の溝ができます。この溝に歯垢とともに細菌が侵入し、蓄積・増殖するため歯垢や膿が溜まってさらに溝が深くなっていきます。細菌が増殖し毒素を出すため歯槽骨が溶かされ歯がぐらつきます。ひどい場合は下顎が骨折することもあります。また口腔内の炎症が鼻腔内にまで波及することもあり、口腔鼻腔瘻(口腔と鼻腔がつながった状態)を起こし、くしゃみや鼻水、鼻からの出血がおきることもあります。眼窩下膿瘍といって歯根部が炎症を起こすと眼の下あたりが腫れることがあります。ひどい場合は皮膚に穴が開いて膿が出てくることもあります。重度の歯周病の場合、細菌が口腔内に異常に繁殖しているので細菌が血管内に入り込み全身の臓器へまわり、腎臓、肝臓、心臓等に悪影響を与えます。この全身臓器への悪影響が免疫力の低下した高齢犬には深刻な問題となります。もともと腎臓や心臓、肝臓病を抱えている子ではその病気を進行させる危険性もあり結果として寿命が短くなることさえもあるのです。

 

当院での治療の流れ

 

 

早期に治療することで歯周病やそれに伴う様々な病気の予防につながると当院では考えています

  • しっかりと問診と一般的な身体検査を行い、まず歯の状態を確認します。歯周病の進行具合により超音波スケーリング、ポリッシングのみを行うのかまた抜歯まで必要なのか判断し、治療計画を立てます。
  • 麻酔をかけての処置が必要と判断した場合は術前に血液検査、レントゲン検査(場合によってはエコー検査等)を行い、問題がなければ二週間以内で日程を決めさせていただきます。
  • 当日は絶飲絶食で午前中に来院していただきます。お昼に麻酔をかけて処置を行いますので夕方にお迎えにきていただきます。(高齢動物や持病のある子は入院する場合もあります)詳しい事は事前の検査時にお伝えしますので、何かご質問があれば獣医師にお尋ねください。

 

 

 

最後に

歯のトラブルは歯だけにとどまらず、重症化すると全身への影響もでてくるので注意が必要です。上記のチェックリストに一つでも当てはまる場合は一度病院で歯のチェックを受けることをお勧めします。またご家庭での歯磨きも大事になりますのでご家庭でのデンタルケアについてもまたお伝えしていきたいと思います。


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